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コラム

2025/05/16

塗装のカラーシミュレーションを比較してみた

こんにちは

一宮市・江南市を中心に、屋根修理・外壁塗装などをしているモリテツです!

外壁塗装や屋根塗装など、建物のリフォームを行う際に悩むポイントのひとつが「色選び」。

イメージ通りに仕上がるか不安な方も多くいらっしゃいます。

そんなときに便利なのが「カラーシミュレーション」です。これがあると、おおよその仕上がりイメージを視覚化できるので、色決めの際の参考になります。

私たちも、過去に作成した3Dシミュレーションや、実際にご自宅の壁を撮影してテクスチャとして使用するなど、いろいろな方法を試していました。

今回は、コラムの比較シリーズ第3段、実際に使えるカラーシミュレーションの方法をいくつか比較・検証してみました。

使用環境について

今回は、WindowsのパソコンとAndroidスマートフォンの両方で使えるものを中心に選びました。(MacやiPhoneなどApple製品の方が選択肢は多そうです)

ペンタブや液晶タブレットなどは使用せず、基本的にはマウスか指操作のみで完結できること、なるべく無料で試せることも重視しています。

出費を気にしない方はPhotoShopでいいと思います。

また、弊社はリフォーム会社なので、「モデルハウスの写真しか使えない」といった制限のあるアプリは除外します。実際に住んでいるお家の写真を加工してシミュレーションするスタイルです。

【基礎知識】塗料の色は「日塗工」基準

塗料の色は、「日本塗料工業会(日塗工)」が発行する色番号(例:19-60Bなど)をベースに各メーカーがラインナップを構成しています。

インターネットで「日塗工 19-60B」などと検索すれば、RGB値(赤・緑・青の割合)が簡単に分かるので、シミュレーションでもこの値を使って正確な色味を再現することができます。

お客様にお色を選んでいただく際も、基本的にこの日塗工の番号から選んでいただきます。

シミュレーション前の写真↓

実際に試したシミュレーションアプリ/ソフト

① 日本ペイントのカラーシミュレーションアプリ

最も有名な塗料メーカーのひとつである日本ペイントの公式アプリを試してみました。

が……正直なところまったく使えませんでした。

写真は読み込めるものの、反応しない、動かない、色の切り替えができずこれでシミュレーションをするのは不可能です。

事前に口コミで「使いものにならない」とあり不安があったのですが、その通りの結果となってしまいました。

② Picsart(ピクスアート)

無料で使える画像編集アプリです。パソコンでも使用できます。

  • 写真の色相を変更する機能がある
  • 消しゴムツールを使って色を変えたい範囲を正確に指定できる
  • 壁の凹凸や素材感はそのまま残るため、イメージがつかみやすい。
  • 元の外壁が白や黒だと変換できない(白と黒は色相を持たないため)

Picsartでシミュレーションした写真↓ 青系で塗っています。

色の置き換えというより「色味の調整」に近いので、例えば「赤色の外壁を緑色に変えてみる」などには向いていますが、色の濃淡を変える(例:こげ茶→うす茶にする)ことはできません。写真も原色の青色で塗りましたが、元の外壁が白系なので必然的に薄い色になっています。また、RGB値による指定もできません。

ただ、ざっくりとしたイメージ確認用には非常に便利で、操作も簡単なため現地調査の時に活用しやすいアプリです。お家のイメージを一新したいお客様への提案に向いています。

なお、同じような色相変更ができる無料のCanvaというアプリも使ってみましたが、こちらは消しゴムで範囲を選択することができないので、素材感は残りますが元の外壁の色によっては写真全体の色が変わってしまいます。

③ ペイントソフト

今回は、もともと持っていたSAI(ペイントソフト)買い切り版(5,500円)を使って作りました。ほかにも無料のペイントソフトはあり、操作方法はほぼ共通です。

写真を読み込み、その上に「乗算」レイヤーを作って塗り重ねます。この「乗算」だと元の外壁の質感を残して色を塗ることが可能なのです。

  • 日塗工のRGB値をそのまま指定できるため、比較的正確な色が出せる
  • 指定の色で塗っても若干色が濃くなるという乗算レイヤーの弱点がある。

Saiで作ったシミュレーション写真↓ 実際にお客様に提出しました。

基本操作:輪郭を取る → 乗算レイヤー作成 → 不透明保護 → 指定の色で塗る

マウスの場合は輪郭取りで手間がかかりますが、色味の再現度は高く、お客様に本格的な提案資料を作る際には有効だと思います。

④ アイビスペイント

スマホ・パソコン両対応で、人気の高いペイントソフトです。パソコン版は1日1時間まで無料で使用可能です。

③のペイントソフトと分けた理由は、自動選択ツールを使うとワンクリックで範囲選択ができ、かつRGB値による指定の色を塗ることができるからです。

  • 自動選択ツールを使うと、元の質感を残しながら指定のRGB値の色に変更できる
  • ただし、凹凸のある壁だと範囲選択が難しく、実用性に欠ける
  • 平らな壁であれば比較的使いやすい
  • 有料版には「カラー置換ツール」あり → 色の差し替えが簡単にできる

自動選択ツールでできるだけ塗った写真↓ ピンク系で塗りました。塗りムラがあるのがわかります。

アイビスペイントのいいところは、Picsartとは違って色相だけでなく濃淡も変えることができる点ですが、機能が豊富なのでペイントソフトの操作に慣れていないと難しいかもしれません。

自動選択以外の範囲選択ツール(なげ縄など)ではなぜか元写真の質感が塗りつぶされて無くなってしまいます。平坦な壁の色変更であれば自動選択ツールでも精度あるシミュレーションが可能かと思われます。

また、他のペイントソフトと同じように乗算レイヤーで塗ることもできるので、無料でも十分シミュレーションに使えると思います。

まとめ

いかがでしょうか。

昨今はシミュレーションソフトの売り込みもあったりするのですが、ちょっとした知識があれば費用を抑えることができます。リフォーム会社としてはRGB値が使えるペイントソフトが良いのですが、個人の方でリフォーム前の参考程度に使いたい方はPicsartがおすすめだと思いました。

この写真の施工事例

名古屋市:屋根カバー、外装塗装工事(Tルーフ ヴェルウッド)

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コラム:太陽光各メーカーの発電シミュレーションを比較してみた

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