コラム
2024/11/30
さわら
鰆
それは春が旬の美味しいお魚……
ではなく、
今回のコラムは
さわら
椹
という木材についてのお話です。
9月に地元の神社の屋根を施工させていただいたのですが、その工事の使用部材一覧に「さわら 赤身」とありました。新米の私には聞き馴染みがない名前だったため、調べてみることにしました。
さわらとはヒノキによく似た針葉樹で、分類上は同属異種に当たるため、大まかに言えば「ヒノキと兄弟」の植物だそうです。両種共に水湿や腐食に強く、建材や建具として広く利用されています。
さわらの特徴としては、ヒノキより柔らかくしなやかで、「ヒノキから香りと光沢を抜いたような感じの材質」と表現されています。
園芸品種としてヒバ(属は異なります)があり、公園などではよく植えられているそうです。
材木としての印象が薄いため「檜風呂」のように目立った使い方はされていないのですが、水湿に強い性質を活かして風呂桶などでもよく利用されています。
では、タイトルにある「赤身」とは何のことでしょう?
赤身とは、幹の芯の部分(心材)を表す言葉で、実際に周りの白太と呼ばれる辺材より赤みがかった色をしています。
↑図の中心の赤いところが赤身で、その周囲が白太です。
赤身は既に死んでいる細胞なので水を吸わず、木材として利用すると腐食に強いという特徴があります。
神社の幣殿にて、軒天の木材が一部腐ってボロボロになっていました。
ちょうど屋根の谷の下に当たる位置だったため、谷の瓦をめくって谷板金を交換して瓦を葺き直しました。
軒天の木材をめくり、さわらを使用して下地を新しいものに交換しました。
木材の話とは関係ないのですが、鰆の話を少しだけ。
鰆は見た目が白っぽいのでてっきり白身魚だと思っていたのですが、血中のヘモグロビン含有量が多く、マグロと同じ赤身魚に分類されるそうです。
お魚の赤白は見た目のみで区別することが難しいようで、サーモンは赤みがかった色をしていますが白身魚なのだそうです。
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